意外と知られていないごみ屋敷
私たちにごみ屋敷、ごみ部屋の片付けを依頼頂くのは、20代の「一人暮らしの女性」で小綺麗にされている方が案外多いのです。しっかり化粧もしていて洋服にも気を使う、見た目ではそのような部屋に住んでいるとは到底思えません。一人暮らしのごみ屋敷女子の特徴は、洋服や雑誌類、小物類が多め、キッチンでは料理はしないため洋服や洋服を買った時に入っていた紙袋で埋め尽くされている傾向の方が多いです。これらはまだまだ軽いごみ屋敷の初期状態です。
ある現場の20代女性の部屋のごみ屋敷の実態です。まず、床は洋服や本、バッグ、ゴミが入った袋等で足の踏み場がなく部屋の9割以上がいろいろな物で埋め尽くされていました。
残りの1割は自分が座るスペース。部屋の中はモノをまたぎながら、または踏みながら移動します。
ではどこで寝ているの?と疑問に思いますよね?実はごみが重なった上に布団が敷いてあっていつもそこで寝ていたそうです。
想像しただけでもいかにモノが沢山あるかがお分かりいただけると思います。
このように洋服やバッグなどで埋め尽くされている部屋は、比較的軽いごみ屋敷・ごみ部屋と言えます。この時点で気が付けば頑張れば自分でどうにかなるレベルだと思います。
その1のレベルを放って置くと散乱している物の上に生活ごみを置き始めます。
コンビニのお弁当の空き箱や空いたペットボトル、食べ終わったお菓子の空箱などをその場に置いたり、近くに投げ捨てたりしてしまいます。
もともと洋服などで溢れかえっている部屋ですから、ごみを投げ捨てても気にもならなくなります。
ここまで来ると要注意レベルです。周りの人が、もしかして○○屋敷?と疑い始めますよ。
ここまでくると、かなり深刻な状態と言えるレベルです。部屋の中はごみで埋め尽くされ、歩くスペースすらありません。移動するには踏んで進むしかない状態です。
ごみの臭いも発生します。暖かくなると害虫も出てきます。健康被害も出るかも知れません。
普通の人なら限界のレベルだと思われますので、なるべく早く対処した方が良いと思います。周りの臭いに敏感な人なら、そろそろ気が付く頃です。
ここまでくると、個人ではどうにもならないと思われるレベルです。ごみはみるみる増えてしまい、人の腰あたりまであります。一部は胸の高さぐらいまで堆積しています。
積み重なって堆積したごみの量は半端ではありません。
ごみの悪臭が漂い、害虫が這いずりまわります。このレベルに達する前には着ている洋服に臭いが移っています。
臭いが分からないのは本人さんだけで、周りの人たちは微かに臭うごみ臭に気が付いているはずです。
ごみ屋敷、ごみ部屋から脱出するには、今すぐプロに依頼しましょう。ビックリするような費用が必要になるかもしれませんが自分ではどうにもならないと思います。
ごみ屋敷・ごみ部屋は、ホコリだけでなく、ダニやカビ等ごみ屋敷には明らかに体に悪そうなものがいっぱい潜んでいます。
最近咳が止まらない、毎日目が赤いという話も聞いたことがあります。ごみ屋敷はモノが多くて使い勝手が悪いだけでなく、健康面にも大きく影響を与えるのです。
ごみ屋敷なんて他人事、虚像の世界と思われているあなた。実は自分もごみ屋敷・ごみ部屋にしてしまう可能性があります。
散らかりはその辺に脱いだ服、使ったモノをポンッと置き始めるところから始まります。
仕事で疲れていたら片づけることをしなくなりついには散らかった空間で過ごしても慣れてしまえば何も思わなくなるのです。
また一人暮らしは自分だけの空間なのでいくらでもサボることができます。注意してくれる人もいませんからごみ屋敷になる可能性は高くなります。
少しでも心当たりがあったり、うん?と思った人は要注意です。
実際ごみ屋敷・ごみ部屋になってしまえば自分一人ではお片づけが出来ずプロにお願いすることになります。
多額のお金もかかりますし、体にも良くありません。
ごみ屋敷・ごみ部屋予備軍の方は今の段階でモノの整理をなさってくださいね。